カサンドラ症候群の思い~私たちの愛はどこへ~ / 水月ひなた

カサンドラ症候群の思い~私たちの愛はどこへ~ / 水月ひなた

共感してもらえない気持ち

発達障害の方と接していると、彼らの被害者意識を垣間見ることがあります。
仕事上でも家庭でも、こちらは必要があって言っていることに対して、逆切れをされたり、こちらが言いたい意味ではないようにとっていたり…
この伝わらない虚しさは、周りにいる人間にしかわからないと思います。

その時の体調、メンタルなどあるかと思いますが、突然、爆発されると、こちらも精神的にやられます。
もっと小出しにきちんと伝えてくれればいいのに…と思うのですが、それができないからしょうがないと言われればそれまでですが

家族の場合

家族の場合、共感する力が弱い場合、自分のことを優先させたり、自分の意見だけで行動しようとします。そのために傷つくことが多いということを、もっと自覚してほしいと思います。
別に、文句を言っているわけではなく、家族の役割としてしてほしいことを言っても、「知らない」「わからない」「自分は関係ない」など言われてしまうと、すべての役割を担わなければならない、その辛さわかりませんか?

相手が子供の場合、親としてしょうがない、と思える部分は多いです。(それでも大変ですけど、自分が生んだ子供というのは、やはり放っておけません)

パートナーへの伝わらない思い


ただ それが配偶者(パートナー)だった場合、怒りと通り越して悲しくなるのです。
好きで一緒になり、結婚した(もしくは一緒に暮らしている)、自己責任といえば自己責任です。

でもね、中には、付き合っているときに そういうところを見せない人も多いのです。
なぜなら、それまでの経験値で外では一生懸命演じているから。だから いざ一緒に暮らし始めたり、心を許すと、とたんに態度が豹変する。私が愛した人はこんな人ではなかったはず…って、どうして?って
愛している、好きだからこそわかってほしい思い、それをすべて無視される気持ち。

自分の行動がおかしかったのか?何か気に障ることを言ったのか?ものすごく悩みます。
でも、悩んでいても相手は、そんなこと忘れ去っていて、何事もなかったような振る舞いをしたり、かと思うと感情を爆発させたり、なんでそうなっているのかわからなくて混乱するばかりです。

そういう気持ちをネットで検索したり、知人に悩みを話して、ようやく「カサンドラ症候群」という言葉を知るのです。
「カサンドラ症候群」自体、正式な診断名ではありません。でも、自分が愛情を頂いて、信頼した相手に、振り回されて「うつ状態」もしくは「パニック障害」「適応障害」を起こすのです。

医者に行けば、不安を抑える薬、睡眠を促す薬は処方されます。でも、根本的な原因は取り除けません。どうしていったらよいのか、それを悩んでいる状態の方がいかに多いことか、みなさん 愚痴をはける場所を探して、愚痴を言ったら少しすっとしてなんとか生活を続けられる。毎日、毎日、そうやって過ごしている方が多いのではないでしょうか?

私がカウンセリングをした経験から、お子様が発達障害の場合、かなり高い確率で親も発達障害です。お子様というよりも、育児に対して無関心だったり、自分の好きなようにしていたり、して、相談に来られた方が1人で抱え込んでいる場合が多いです。
うちの家庭もそういう感じです。私が1人で父親と母親役をやっています。子供からは「うちは父性が欠落している」といわれています。

でも、私だってやりたくてやっているわけではなく、父親としての役割(お金は稼いできてくれますが)それ以外のフォローは皆無です。

うちはすでに子供が成人しております。それでも、やはり子供は父親を求めています。それに対しての答え方がわからない、仕方がないこととはいえ、旦那自身はそれに対しての努力が、私には感じられません。自分の方法でしか愛情を表現できない不器用な人とは思っています。

最終的に思うこと

カサンドラ症候群の一番の辛さは それが家庭であれ、職場であれ、こちらの発言に対して、意味を勘違いして取られたり、無視されたり、心を砕いて色々話したり、行動したことに対して、「攻撃した」「理解してくれない」と被害者意識をもって攻撃されたり、または「お前なんかにわからない」などと馬鹿にされたように上からものを言われることです。

人間には感情があります。感情を共有できない、わかりにくい、そういう特性であることは十分わかっています。だからといって、そういう態度で良いということでもないと思います。

私自身、良かれと思ってしたことで、「逆切れ」や「攻撃した」思ってもいないことを言われ傷ついたことは数え切れません。
だからこそ、そういうことを言われている状況がまともではないということを、みなさんに伝えて、自分を責めたり、自分の価値を下げないでほしいと思っています。

相手が変わらないなら、自分が変わって自分を守る行動をとらなければなりません。
そのためにも、愚痴が書ける掲示板のほか、マインドフルネスな考え方、みなさん自身の
未来を作っていく力をつけられるように このサイトで応援できれば…と思っています。