当事者が語る、家族にしてもらえて嬉しかったこと。

当事者が語る、家族にしてもらえて嬉しかったこと。

こんにちは! 多動系キャリアコンサルタントのゆーきです。私自身もADHDの診断を、27歳の時に受けました。そこから悩み、色んな方に助けていただき、現在はとても楽しく毎日を過ごさせていただいています。
 もし今悩んでいる方々に何か一つでも参考になれば僕が嬉しい!!という完全なる自己満足のもと書かせて頂いております^_^
 
こちらのサイトを利用される方は保護者の方も多いとお聞きしていますので、本日は、「家族にしてもらって嬉しかったこと」をざっくばらんに話させていただきます。あくまで私個人の気持ちになりますので、参考程度にお読みいただけたら幸いです!

 簡単に私の状態についてお伝えしますと、私は小中高大と進学をしまして、社会人になってから転職回数がかなり多くなっていました。自分自身、どうして仕事がこれほど長続きしないのだろうと思い悩んでいたのが27歳の時でした。
 その時、たまたま読んだ本に書いてあったのが発達障害という存在でした。そこにあるチェック項目がまあ当てはまること、当てはまること。そこで診断を受けてみたら、バッチリ当てはまったという経緯です。
 
 両親からしてみたら、まあ寝耳に水といいますか。しんどいですよね。これまで普通だと思ってたのが(診断を受けた後には、「まあ確かに」と思い当たる節も多分にあったようです)

 その時に両親の対応は実にあっさりしたものでした。「あ、そうなんだ。まあ結構当てはまる部分も多いよね」という。結構僕としては勇気のいる話だったんですが、そのアッサリ感が僕としては当時なんだかすごくありがたかったように思います。というのも、その時は障害についての知識がなく、知っている障害知識なんて「障害といえば知的障害 とか身体障害ぐらいの違い」しか知りません。ですから、診断を受けた当時はいわば体の一部を回復不能なくらい損傷してしまったぐらいの大事とさえ思っていたのです。
 しかし、両親のあっさりとした対応のおかげで、「あれ?もしかしてそんな大した事じゃないのでは?」とさえ思った。これはまさに両親の神対応と今では思います。そして神対応はさらに続きます。私が発達障害の診断を受けたときは東京におり、少し離れてました。その両親がスケッチブックに発達障害の事を色々書き記してくれていました。両親は実は、きっとあっさり受け入れてくれたように振る舞っていただけで、本当はすごくショックだったし、特に母親は自分が産む時に何か栄養の取り方がよくなかったのではないかとかいろんな事を考えてしまっていたというのが、真実のようです。

 そして母が作ってくれたスケッチブックは、今見ると障害知識としては決して正しいものではないのですが、こと私が日常生活を送るという観点では実に私のことをよく理解し、対処法がとても事こまかに書かれていました。これはすごく大事なポイントのように思います。

 巷に出回っている「発達障害とはこういうもの」はあくまでも一般的なものに過ぎず、本当に大事なのはその一人としてみて一緒に考える。巷に出回っている「発達障害とはこう」と決めつけてしまうと、本当はもっている可能性を潰してしまう事さえあり得ます。
 
 きっとこれを読んでくださっている方はそうした事がないように、我が子の可能性をひとつでも二つでも増えて欲しいとの願いをもって読んでくださる方が多いのでは、と勝手に想像して書かせていただいております。私の文章を読んで何かお子様やご家族と関わる上での参考になれば幸いです。