感覚過敏・感覚鈍麻 家族ができること / 水月ひなた

感覚過敏・感覚鈍麻 家族ができること / 水月ひなた

2020年9月16日

発達障害の特性の1つとして 感覚過敏、感覚鈍麻というものがあります。

感覚過敏

感覚過敏は 光だったり、肌感覚だったり、音だったり、人によってさまざま。
よく見られるのが、セーターがちくちくして着られないとか、今だとマスクの感触が痛いとか、普通の人が気にならないことでも感覚が働きすぎてしまって不具合が起きている状態です。

うちの場合だと、光に対してものすごく敏感で、疲れていたり、ストレスが溜まっていると、余計に光を感じやすくなるらしく、光が痛いという感覚になります。

この感覚過敏、小さいお子さんだと、嫌がるだけでわかりにくい部分はあるのですが、少しコミュニケーションができるようになると、肌触りが嫌とか、口の中に入った感じがたまらなく嫌ということが少しわかるようになるかと思います。

幼稚園などで、他の園児の声がたまらなく嫌で、感情が爆発してしまう例もあるので、普段から、何に対して敏感なのか、少し気を付けていると良いと思います。

ただ、この感覚過敏、味覚に対して過敏だと、絶対味覚というような塩分量がわかる、というような味覚になったりします。うまく生かせると強みになりますよね
肌感覚も同じで、どんな人にも刺激がなく着られる服を作るってことで考えるとものすごく生かせそうです!

感覚鈍麻

過敏なところがある反面、感じ方が鈍い部分もあるので注意が必要だったりします。
ここにも 発達障害の凸凹が出ているように思います。

痛みに対してものすごく鈍かったり、自分が疲れている感覚がわからない、という場合も多く、けがをしてても気が付かない。また疲れている感覚がないから倒れるまでやってしまう、など。

体が、そういう信号を発しにくいから起こることですが、親や近くにいるものとしては、そんなの感覚でわかるのでは?と思いがちだが 本人たちは感じないので そういってもわからなかったりします。

うちの場合は、疲れを感じにいので、体が悲鳴をあげるまで気が付かなかったり、暑さを感じないので、炎天下の中、長袖で出歩いて、帰ってきてから頭痛で寝込むなんてこともよくあります。
普段から言ってはいるが、炎天下の中、平気で長袖で外へ出てしまう。
うちの子供とは反対に、寒さを感じないタイプの人もいて、真冬でも半そでで外に出るということも聞きます。

まだ、子供なら話を聞いてくれますが、これが、パートナーの場合だと、かなり難しい。
うちの旦那も、音に関して過敏だったりするようで、換気扇の音が気になるらしく、喚起のためつけている換気扇なのに、気が付くと消されていたりします。

音に敏感なのに、自分が出す音に感じては気にしないというところもあり、イライラするとドアを大きな音でしめたり、日常音が大きくなります。
でも言うとケンカになるため、言わずにしょうがないな…と思っています。

本人の自覚が必要

感覚過敏、感覚鈍麻に関しては、本人が自覚することが必要。
本人に自覚がない限り、その部分は気を付けようとしないからです。
ただ、わかっていても、不自由ではない場合、気を付けようとする気持ちが薄くなります。

でも、まずは、こういうことが過敏だな…、鈍麻だな…と自覚することは必要だと思うので、自覚するためにも、他の人の感じ方を聞いて、自分の感じやすさ、感じにくさを客観的に知ることが重要だと思います。

ただ、周りにいるものとしては声がけしかできないのも事実です。
うちでは、子供にこういう言葉、態度が出たら疲れている、という具体的なことを書いて渡しました。
最初は ???って感じでしたが、この頃 思いだしたように見ていることがあり、少し役になっているように思います。

特性の1つとして、体の感覚も違うということを、理解して、家でできる配慮をしてあげることで、苦痛なことも和らげるとこができるのではないかと思います。