ワーキングメモリーを強化できた理由 / 森 飛鳥

ワーキングメモリーを強化できた理由 / 森 飛鳥

ASD
発達障害
自分を作る

今日はワーキングメモリーを強化できた理由について書きます。
私は短期記憶力が弱く、仕事上では指示を受けてもすぐに忘れてしまうタイプです。

ワーキングメモリを強化できたわけ

その私にとって仕事をする上での弱点を克服出来たきっかけはカウンセラーとの対話の中でした。

皆さんは何かを記憶するときに自分がどのように記憶しているかを意識したことがあるでしょうか。私は全く意識したことがありませんでした。発達障害の検査を行い、自分が視覚優位だとは認識していました。記憶の部分でもその視覚優位であることを意識するだけで記憶力が良くなりましたし、耳からの情報を記憶する力も上がっていると自覚できています。

音から記憶する?映像から記憶する?

まずは自分の頭の中での「言語」を理解することが第一歩としてありました。私の頭の中の第一言語はイメージです。物事を考えるときに考えている情景が頭に浮かびます。カウンセラーから聞いたのは、この頭の中で考えているときに私のようにイメージで考えるタイプや文字や文章、音で考えるタイプなどがいるということです。

つまり、第一言語がイメージの私にとって、耳から入ってくる音の情報や、目から入ってくる文字、文章の情報は思考の対象外となって記憶の定着が悪くなるのだと理解しています。

自分の得意な方法で記憶する

そこで行った工夫は、全ての情報をイメージに変換して頭に入れることです。

例えば、「荷物を棚の所に移動させておいて」と指示があったとします。これまでは、「分かりました!」と返事をしたときには「あれ?どこに移動させるんだっけ?」となっていたわけですが、まずは、「荷物を棚の所に移動させておいて」と指示を受けた時にすぐに荷物をイメージし、そこから荷物を棚の所に移動させているイメージをします。そして棚の所にしっかり荷物がおさまっているところをイメージします。私が行っている脳内での活動はこのような感じです。

翻訳家や通訳士をイメージして頂くとわかりやすいかもしれません。私は苦手な音の情報を自分の中でイメージに翻訳、自分で自分に通訳しています。最初はゆっくりしか翻訳、通訳できませんでしたし、普段の会話の中でも練習をしました。ですが、イメージに変換さえできれば私の中で記憶が定着すると自己理解が出来たので、短期記憶力の弱さに苦しめられることも減りました。

自分の記憶はイメージだと気付けたことで、仕事上でも分からないところが明確化し、的確な質問をすることが出来るようになりました。つまり、イメージできていないところが理解できていない部分なのでイメージできていない部分を質問すればいいのですね。

他人の頭の中を知る機会がなかったので、今回、他人の頭の中の構造を知ることが出来たことは非常に大きな経験でした。

皆さんの第一言語は何ですか?考えてみると面白いものに気付けるかもしれません。

以上、ワーキングメモリーを強化できた理由でした。
ありがとうございました。


著者紹介 森飛鳥
2019年より、ゆめのたね放送局ラジオパーソナリティとして、自分を生きるラジオ「ハッタツさんの頭ん中」を運営。うつや発達障害の経験などを発信。発達障害イベント凸凹ソンでは解説者として登壇。2020年自身初のオンラインイベント「死にたいを考える会」を開催し、10名を超える参加者に対して自殺未遂の経験を語るイベントを成功させる。