相談ってどうしたらいいの? / 大岩 友理

相談ってどうしたらいいの? / 大岩 友理

2020年9月24日

よく、相談してね、といわれたり
相談すればよかったのにと言われたりすることはなかったでしょうか。

相談の仕方

あまり相談をしてこなかったという方にはまず、
どう相談したら?
という疑問もあるかもしれません。

結果的に相談後、相談してよかったと思う方が多いかと思いますが相談してすぐに解決できることは少なく、だったら相談の意味がないと思う方もいらっしゃいますね。
相談はきっかけです。
その後解決できるようになるかもしれませんし、難しければ他のところを提案してくださることもあります。(場合により)

結果をすぐに求めてしまいがちでメリットがないならと自然に興味を持てなくなっている可能性があるので、将来を見据えてという気持ちで意識的にみてみると視野が広がり新しい気づきがあるかもしれません。

本人にとってもご家族にとっても大切なことだと感じます。

相談よりも聞くというスタンス

相談するというよりも自分の知りたいことを知るために聞くというスタイルで話をしたほうが話しやすいかもしれません。
チラシでお悩み相談のチラシが入っていることがありませんか?
まず、電話をしてみて何をやっているところなのか聞いてみる。
そこから相談相手がなぜその悩みがあるのかなど聞いてくれます。
内容を聞いてくれず勧誘を進めるところは、それ以上話をするのはあまりお勧めはしないですね。

私がお電話でまず相談を受ける際も、相談者さんが聞く内容として・・・
・どんなところ?
・どんなことをしているの?
・お金はかかるの?
・足がないから送迎はあるの?
・チラシを見たけど見学できるの?

など自分の事ではなく相談するためにここがどんなところなのか聞かれることから始まっていることが多いです。

なかなかチラシやホームページなど情報を載せていても読んだり、見ているだけだとわかりづらいですね。
実際に聞いたり電話口の担当者の声色や口調などを聞いて話がしやすいかどうかなど知ることがまず相談の一歩かなとも感じます。

もちろん、自分の相談を積極的にしてこられる方もいますし、相談のスタイルは人さまざま。こういう形でないといけないなどないです。

どんなところかを知り、もう少し詳しく話せそうだなと感じたらさらに話をしてみてください。

解決とまではいかないかもしれませんが、気持ちが少し軽くなり、前向きになれるかもしれません。一緒になって支援者は相談に乗ってくれると思いますし、家族や友人も心の支えになってくれると思います。

マスクが欠かせなくなった今、表情が読み取りづらく話をしても相手の表情が見えないため気持ちがすっきりしない、なんだかよくわからないとモヤモヤした気持ちになるときは、ほんの短時間だけ感染症対策(距離、換気、消毒)を取ったうえで少し顔を見せてもらえるとお互い安心しますね。

 

うまくコロナとも付き合っていかなければいけなくなり、話しづらい、動きづらいなどありますが、コロナの影響でオンラインでの講義や、就活、相談会なども以前より出てきております。
うまく自分のコミュニケーションスキルの特訓用や本気の相談で活用できるとよいですね。

相談するならどんな人?

どんな人に相談したらいいかという点も迷ってしまうポイントでしょうか。

もちろんこの人に聞いてほしいという人へ相談したい!という事であれば相談して気持ちを吐き出していただくのはいいと思いますが、誰に相談していいかな・・・?
と迷っている方には・・・

まず、市役所で相談できるところはどこかきいて提案があるところへ行けれてはどうでしょうか。行政側はピンポイントでここに行っては?と言わないかもしれませんが何か所か提案はしてくださるはず…

この人に相談をしていいのかどうか、、、なかなか相手のことを見るというのが苦手な方もいるかと思いますが、話を一方的に相手がしてきてないかということは一番見るポイントですね。
どうしても、合う、合わないはあります。
他の人に同じことを言われてもイライラしないが、この人に同じことを言われるとすごくイライラしてしまうという場合ありますよね?

例えば、病院へ行っていても合う先生、合わない先生いますよね。
せっかく色々話したのに、また改めて別のところに一から話に行くのめんどくさいな・・・もう嫌だなと思ってしまいます。
結構、嫌だなと思いつつ、通院を続けてストレスが余計に溜まっている言われることに納得がいかず余計に症状悪化という場合も聞きます。
いらないストレスを抱えるのではなく、自分に合う所でこれから症状が出た時の為に別の病院で合う先生に診ていただくことが必要ではないかと思います。

この例えのように抱えなくてもいいことまで抱えていることがありますね。
少しでも生きづらい思いが軽く、小さくなり喜びや楽しみに変わると表情がみるみる変わっていきます。

私も、相談を受け少しづつ訓練を受け前向きに考えられるようになった方たちのそばにいて毎日お会いしているのに日に日に表情がキラキラして私も本当にうれしい気持ちになります。
相談をしてくれて勇気を出して電話をしてくれて、来てくれて、良かったなと感じる時です。

相談って自分で動かないとなかなか難しいですよね
悩んでいる人が「ここにいる!」と発見器で誰か来てくれるわけではないので最初の一歩がすごく勇気がいりますね。
その電話をする勇気 メールやライン自分が一番ハードル低いと感じるものを選んでみてください。
一人で行動に移す必要はないので頼りながらでも少しづついくといいですね。

相談されることは私たちにとって「相談してくれてありがとう」という気持ちです。
少しでも誰かの役に立ちたいです。

著者紹介

大岩友理

株式会社エムズ
ペイフォワード多治見に勤務
就労支援(障がい者の一般就労の支援と働く場の提供)をし
働くことに不安がある方の相談、支援を行っております。