私と「女性の」発達障害の出会い / 春雨

私と「女性の」発達障害の出会い / 春雨

2020年8月28日

こんにちは!春雨です。

発達障害との出会い

今日は私と発達障害(ASD、ADHD)との出会いについてお話ししようかなと思います。
まず、大学時代のときは自分のことを全く発達障害だと思ってませんでした。

母親に感じた違和感

しかし心理学を学んでるうちに「あれ、私のお母さん発達障害なのでは?」と気づきました。
また別のコラムに書くとは思いますが、私の家庭は正直家庭として機能しておらず、
母はいわゆる「毒親」と言われる分類です。

物に対するこだわりが強く、部屋は大変なことになっているのに片付けることができない。
空気を読むことができず敬語を使ったりすることができない、
また突然びっくりする発言をする。

高校までは「うちのお母さんはどこかおかしいけど何がおかしいのかはわからない」
と不安に思い悩んでたのですが、発達障害という言葉を聞き、
母の未知だった行動は私の中でストンと落ちるように理解できました。

ただ、母が強烈だったことと、まだどこか発達障害を他人事のように感じていたところがありました。
あとは、まだグレーゾーンという境界をわかっていませんでした。

ただ私も別に余裕だったわけではなく、バイト(特に飲食店)でうまく対応できなかったり、
食器の当たる音がとても嫌だったり(感覚過敏)大事な単位を取るの忘れそうになったり
履歴書書き間違えまくったり先延ばししまくったりなどだいぶやらかしてました。
「私は社会不適応だ・・・」と落ち込んでいましたが、なんとかギリギリやっていけていました。

元々子どもが好きなのもあり、児童発達支援と放課後等デイサービスの事業所に就職。
ここで私は色んな子と接し、各々の子供達の生きづらさや頑張りを見てきました。

ある本との出会い

そこで、私はある女の子に出会いました。

その子は普通にコミュニケーションを取ることができる。よくいるようなちょっと大人しめの女の子。
でも、「自分はちゃんと話せているのかな」と不安になったりして、
とても頑張って「普通」を作ろうとしている子。

接していて、あまりに生きづらさが私と似ていて(この子はなぜ発達障害と診断されたんだろう・・・)
と思い、改めて発達障害について調べ、勉強しました。
そこで、「女性のアスペルガー症候群」という本に出会いました。

そこにはまるで「自分の自己紹介かな」ってくらいに当てはまる内容が網羅されていて、
衝撃を受けました。
同時に、ぱっと見ではわかりにくい、でも生きづらいグレーゾーンの存在も知りました。

女性は元々コミュニケーション能力が高い方が多く、
簡単なコミュニケーションはできるから見落としやすいが、
幼い時から環境の変化に弱かったり体調不良になりやすかったり。
集団行動になると上手くいかなかったりします。生理前も調子を崩しがちです。

脳内多動

完全に私でした。点と点が線として繋がった気がしました。
同時に、「え、じゃあADHDもグレーゾーンとかあるってことか・・・」と調べました。
ADHDと聞くと席についていられない、
体がそわそわするという多動が「身体で」でるというイメージだったのですが
私は身体は落ち着いているのですが脳内はもうジェットコースターかな?というくらい多動でした。
一つのことに集中できません。
また、片付けることも壊滅的にできません。不注意は数え切れず・・・

脳内なので普通に授業など受けてるように見えますが、頭の中では他のことに集中がいっていました。
思い当たる事が多すぎて思わずTwitterで #ADHDあるある で検索しました。

完全に私でした。

多動が身体ででる方は割と目に見えるのでわかりやすいのですが、
脳内で多動の場合はわかりづらく発見が遅れるケースもあります。

またADHDやASDなどの発達障害は男性の方が割合が多く、
診断基準が男性の診断に合わせた内容であることも女性の診断が少ない理由の一つです。

調べれば調べるほどあてはまることが多く、
衝撃は受けましたがショックではなく
「今まで私が苦しかったのは私が発達障害だからだったんだ・・・」と
自己理解に繋がりました。

特性を理解し生きること

色々失敗すると自分を責めてしまいがちですが、「自分の特性上こういうことは苦手なんだな」
と思うだけでも少し気持ちが楽になるので、
これからも発達障害と向き合いながら生きていきたいと思います。

自己紹介

春雨

Twitter
https://twitter.com/soramotoberu00