続けるとは単発を繰り返すこと

こんにちは。ADHDと自閉症スペクトラム障害を持つもっさんこと森飛鳥です。

通信制大学に合格し、2021年4月からアルバイトを続けながら心理学を学ぶ大学生になることが決まりました。自分の道は自分で作ります。この姿が誰かの勇気に繋がると嬉しいです。

 

さて、今日は「続けたい」の想いを持つ方々に向けて私なりの続け方を記していこうと考えています。特にADHDのある方にとって、続けることは難しいと感じる方も少なくはないのでしょうか。

私自身、今回の考え方を習得するまでは3日坊主どころではなく、1日坊主でした。よし、やるぞ!とやり始めても、次の日には忘れている。ノートが消えている。何処になおしたか分からなくなる。そんな悲惨な状況で自分に続けるのは無理だと諦めるほどでした。どうせ続かないのだからやらないほうが良いとさえ思っていました。

今回お伝えしたいのは、続けられる考え方です。私が続けられるようになったのは、続けないという考え方を習得したからです。続けるために続けないという考え方を持つ。

 

なんだよそれ、と思われたかと思います。

 

正確には、「単発を繰り返す」という考え方です。つまり、続けない。

続けるという言葉をデジタル大辞泉で調べると、ある状態や行為を途切れたり変えたりしないで保つことと出てきます。

勉強すると決めたら毎日勉強をする。ジムに行くと決めたら毎日ジムに行く。これが一般的な続けるのイメージだと思います。

私にとっての続けるのイメージは、最初の行動から3日経っても、1ヶ月経っても、もう一度やると決めたことを行えばそれを続けると定義しています。

毎日行動するというプレッシャー。続かないという失敗体験を減らし、自己肯定感を上げ、行動に移しやすくすることで、「続けられない」の魔の言葉ともいえる状態を変えることが出来ました。

結局、続いてないじゃんと思われた方もいるかとは思いますが、不思議なことで、始めた当初、何日の間隔があこうが、単発を繰り返すという意識を持ち、その気になったときに行動に移すことで「時間があいたけど続いた!」という小さな成功体験になります。そこから続いたという小さな体験から嬉しくなり、単発の間隔が徐々に縮まっていく経験をしました。

 

そして、個人的に単発を繰り返すために行っている工夫もあるので続けてご紹介します。

簡単に言うと、使用する道具を見える場所に配置する。更に、定期的に場所を移動させるというものです。

私の個人的な考えとして、「見えないものは無いものと思え」という謎の格言を持っていたりします。引き出しや押し入れの中に片付けるとすぐに忘れてしまうので、続けられない原因になってしまいます。行動した記憶までも抹消してしまうような状態です。そのため、見える場所にあえて置き続けます。

私にとって今は心理学や脳の機能に関する本を読んでいますので、読んでいる本たちやメモするためのノート、ボールペン等、必要な物は全て見える場所に出しっぱなし、置きっぱなしです。片付けられないなんて言わせない、あえて片付けない。という戦略です。

また、先ほど定期的に場所を移動させるとも書きましたが、同じ場所に置き続けることでオブジェ化し、インテリアと脳が勘違いしてしまうのだと体感として気付きました。

いつも同じ場所に本を置くのではなく、今日は枕元に置いてみる、いつもは右だけど今日は机の左に置いてみる。時々動かすだけで置物ではなく自分にとって必要な物と認識されるわけです。

例えば、アプリを使って筋トレをしようと決めたら、単発を繰り返す意識を持ち、時々アプリの置く位置を変えてみるというやり方です。

私はこうやって続けないことを今も続けています。

繰り返すことで開ける何かがあると思います。

繰り返す、その言葉を信じてみてください。

 

読んで頂きましてありがとうございました。

 

著者紹介

24歳の時、10年にわたる鬱や引きこもり、対人トラブルから発達障害を疑われ、WAISを受けた結果、ADHDと自閉症スペクトラム障害と診断を受ける。カウンセラーと二人三脚で人生と向き合い、現在物流倉庫で仕分けのアルバイトをしながら、ゆめのたね放送局にてラジオパーソナリティをしています。これまでの経験を活かして人生を切り開くため、2021年4月より心理学を学びに大学に入学することが決まりました。夢は発達障害の未来を変えることです。