カサンドラ症候群は 振り回されている人たちです

カサンドラ症候群は 振り回されている人たちです

2021年1月7日

こんばんは 名古屋で発達障害&カサンドラ症候群のカウンセリングをやっております
水月ひなたです。

発達障害という言葉自体は 以前よりも認知されていますが カサンドラ症候群というと「何それ? 発達障害の特性の1つ?」なんて言われたりします。

カサンドラ症候群は 発達障害ではありません。
また 発達障害を陥れる 普通の人たちの策略でもありません(実際にそう思っている人たちがいたりします)発達障害の方でカサンドラ症候群になる人はいます。

カサンドラ症候群とは 発達障害の特性を持つ人に振り回されてしまう人たちだと思っています!

振り回される理由

気持ちの面でも行動の面でも 発達障害の方は特性から極端なことが多いです。
それだけならまだしも 他人に共感する部分が弱かったりすると 自分のことはわかって欲しいけど 他人の気持ちはわからない ということが多々起こります。

最初は しょうがないな…ってつきあえても 毎回、毎回 それが繰り返されると どうしたらよいの??って振り回されて精神的にクタクタになってしまう
それがカサンドラ症候群です!

家庭内での大変さ

夫婦生活も何年か経てくると 相手を思いやれなくなったりしますが そういうことが度を越えて多いということです。しかも 困ったことに ダンナさんもしくは奥さんが発達障害の特性が強い場合 その親族もその傾向が強いことが多いので 親に相談しても うちの子供は悪くない 悪いのはあなただ!と言われてしまったり かなり傷つけられることが多いです。

また 結婚して子供がいる場合 そのお子様も発達障害という場合が多いです。

私のところへ相談に来る人の ほとんどがそうです。
お子様のことで相談に来たら ダンナさんがひどかったとか
本当に困っているのはお子様のことではなく むしろダンナさんのことだったということだったりします。

ASDの男性にADHDの女性の組み合わせ


これは 私の例ですが 私自身は発達障害と診断されていませんし 会社で仕事ができない…ってこともなかったでした がしかし 発達障害の特性を読むと当てはまることは多々あります。発達障害の特性というのは 実は どなたにも当てはまります。
それが日常生活をしていく上で とても困るものかどうかで 障害か障害じゃないかってことです。私自身は 人間関係で大変さを感じることはありましたが まぁ なんとかやっていました。

で なんで このようなことを書いているかというと
発達障害のADHD(注意欠陥多動性障害)の女性とASDの男性のカップルが多いということです。
うちは 見事にこれにあてはまっています。

私は 思ったら行動したいし 優先順位がわからなくなることもあったりするし かなりADHDみが強いです。
親との関係性が うまくいかず 母親に対しては色々思うところがありました で ASDみの強いダンナと出会って 周りを一切気にしない 他人のことを気にしない そこに魅力を感じてしまったのです。
また 頭が良い(知識がある)というところも魅力的でした。

で 結婚したのですが 時代背景もあるかと思いますが 
当時 ダンナ様が育児に参加しなくても何も言われなかったし それが当然でした。
とりあえず 働いて給料をもらってくれればそれでよいという時代

だから 育児に協力しなくても当たり前 たまに子供のことを相談したりもしましたが それでも色々決めるのは私でした。

後は 私自身が いわゆる「家族」という理想形がなかったため 旅行に行くとかお出かけするとか そういうことが何もなくても気にしないタイプだったこと
色々干渉されたくなかったので 私も干渉しなかったこと それで 私たち2人の間はうまくいっていたのです。

でも その後 ダンナがリストラにあい ずーっと家にいる(約10年)
そのときに 子どもへの接し方がおかしかったり 私への態度が年々 横柄になっていったりして こりゃおかしいって思い始めて 子どもと一緒に「メンタルクリニックに通って欲しい」とお願いしても 全然聞いてくれず 今に至る…のですが

まだ 私は干渉されずに好きなことができているので 多少 病みましたが なんとか気持ちの切り替えができました。

でも 気持ちの切り替えって なかなか簡単にはできないし
気軽に相談できるところもありません。

カサンドラ症候群の相談窓口は 本当に少ないです!

まだ 子どものことであれば行政の窓口という方法がありますが 自分のパートナーがちょっとおかしくて となると「メンタルクリニック」へ行くしかないです。
でも お医者さまでも「カサンドラ症候群」をよく理解していない場合もあるし また 病院は 薬の処方だけで 気持ちを汲み取ってくれるところではないので もやもやした気持ちをずっとひきずったままということもあります。

家族ではないからこその大変さ

でね もっと厄介なのは 会社とかで振り回されて人たちだと思っています。
会社での人間関係って 精神的には厳しいです。何度同じことを言っても理解してくれない 仕事のミスが多いなど 周りにいる人は負担が大きいです。

コミュニケーションの取り方 物の言い方で 変わってくる人も多いのですが そこまで会社に余裕がないのが現状だと思います。はっきり言えば 会社の管理責任 要はマネジメントの問題だと思うのですが(逃げ恥で育児休業を取るってときもマネジメントの問題って言っていましたが)

そういうことだったりするのですが マネジメントをする人たちが直接かかわらず もしくは関わってもどうしてよいかわからず とりあえず 無難な部署に配属するとか そういうことが行われています。

このあたりは 発達障害の方も色々思うところがあって うちも子供が会社で色々やらかしてて でも それは会社の問題ってことも思えたりするので 社会的な課題だと思っていますが

とりあえず そうやって 家庭内にしろ会社にしろ 関わることで振り回されて 病んでいく

自分の選んだ人だから きっとなんとかなる 自分が我慢すればよい とか
自分の言い方が悪いから うまく伝わらない もっと言い方をなんとかしないと とか考えてしまう人は カサンドラになります。

また 発達障害にパーソナリティー障害が隠れている場合 確実に周りを振り回しますから その場合は逃げて!としか言えません。

自己愛が強いタイプだと パワハラやモラハラ 家庭内だとDVに発展します。
その傾向があれば 必ず 会話やメールは証拠として残してください。

自分が選んで結婚したから うまく家庭生活を送らないと
会社の人間関係をうまくこなさないと

と普通は考えます でも それで自分が精神的に病んでしまっては元も子もありません。

とにかく カサンドラに陥っている場合 視界が狭くなります。
色々言われて当たり前だったり 自分が悪いから と 認知がゆがんでいます。客観的に状況を見ることが大切です。自分の状況を俯瞰してみてみましょう!

自分自身では それが無理な場合 カウンセリングを受けて 自分の状態を話してください。
それが振り回されない 第一歩だと思います