わが子ながら理解できない~認知が違うということ~

本日は 久しぶりに子供のことです。

うちの子供は「発達障害」です
成人になってから、診断されています。

私は、自分が職場で「発達障害かも?」という上司と一緒に仕事をし
精神的にかなりやられた経験があります。
そのため、子供の考え方ということに関しては、かなり気をつかって
うまく会社(社会)になじめるように…と思っておりました

しかしながら、この間、これが「発達障害」特有の認知なのかな
と思うことがあり、わが子ながら、これは会社で働くことは無理かも…と
思ったことがありました。

わが子の認知、それは「会社が悪い」というものでした。
数か月前まで、発達障害をオープンにして働いていました。最初は良かったのですが
我慢するところが違うというか
我慢しなくても良いところで我慢して、我慢が必要なところで我慢ができない

私も会社員として働いています。
子供の言い分はわかるのですが、会社という組織では、
その理屈は通らないということをしばしば言ってきます。
そんな風に思うのであれば、自分で起業したら良いのにと思うこともありました。

会社としても、どういう仕事が合っているのか模索していたところもありますし
大勢働いている(ほかにも障害者として働いている人がいる)そんな中で
たった1人の言い分をすべて聞くのは無理なことです。

自分の言い分 それもきちんと伝えたわけではなく
どうせ、障害者だから、きちんと聞いてくれない いうような思い込みで、言わなければならないことを言わず、自分を排除したと言わんばかりの理屈に、ほとほと困り果てました。

認知の違いを、まざまざと見せつけられて、自分の子供ながら言葉を失いました。
精神的に安定している時は、こちらの話を聞く耳をもってくれますが、不安定になると一気に周りが敵状態…。

自分ができる仕事があるのにやらせてくれない
どうでも良い仕事ばかりで、やる気にならない

これは、障害ある、なしに関わらず、会社で働いたことのある人なら経験があるのではないでしょうか?
これを我慢するかどうかは、会社の環境とか周りの人とか、今後、変わるという見込みが見いだせるかで変わってくると思いますが、子供の場合は、少し我慢したらこの状態から抜け出せる状態だったのです。
でも無理でした。私も我慢を強いる気持ちにもならなかったし

この件で、発達障害特有の認知はこういうことなんだ…と改めて思いました。
職場でカサンドラに陥った方々の相談も受けていますが、個別の対応であれば、発達障害の人との接し方で、変えられることも多いです。

ただ、職場全体、会社として、発達障害の人をどう扱うか?ということになると、別の問題のように思います。
双方の歩み寄りが必要不可欠ではありますが、そもそも最初の認知が違う場合、どこまで行っても平行線だよね…と、今回 なんだか限界を感じてしまったのでした…。

水月 ひなた

水月 ひなた

りあん代表

発達障害 カウンセリング、コンサルティングりあん 代表

2017年 子どもが23歳で「発達障害」の診断を受け 占い師歴20年と大手企業での会社員歴20年を活かして 「大人の発達障害」に特化したカウンセリングを開始 現在 「発達障害カウンセリング」と「発達障害さんとの接し方」講座を開催 また 自身の経験から「カサンドラ症候群」の方へのカウンセリングも行っています。