支援者からみる家族の大切さ / 大岩 友理

支援者からみる家族の大切さ / 大岩 友理

2020年8月31日

家族の大切さについて・・・

貴方にとって家族とは?

家族=大切な存在 
家族=あたり前な存在
特に何も思わない
色々な考えの方がいらっしゃると思います。

自身の障がいや特性上、家族とうまく関係が気づけなかったりはしませんか?
診断を受けている人がいれば、遺伝?
姉も発達障害だから私も・・・?
叔父が精神障害で鬱だから私も・・・?
お父さん落ち着きがなくてこだわりが強い診断はされてないけど・・・と
心当たりがあるかも?
と思う節がある方がいるかもしれません。

アウトプットしてみよう

家族や自分を責めず、まず今自分がどんな状況にあるのか、
困っている事、わからない事をだし、
やりたい事を紙やスマホに書きだして整理してみるのはどうでしょうか。

私は日頃から働く、生活する相談を受けておりますが、
就労移行支援の事業所へご相談に
来られる方でなかなか来ることができない方、家から出られなくなってしまう方もいます。
そんな時はお電話、メールでの相談も受け付けております。
便利な時代ラインという気軽に使えるものも普及し、活用!

少しでも気持ちを楽にしていただき前に進み行動できるように支援しています。
仕事をしていても、学校に行っていても、支援事業所に行っていても
当初は落ち着いていたけど、季節の変わり目やお正月などの長期の休みを挟むと動けなく
なってしまった…

何が原因かわからない…
歯がゆいですよね。
でも、もがいても苦しいのでそんな時は
ゆっくり好きなことや体と頭、気持ちを休めていきましょう。

自身の体調変化に自分で気づくことが苦手な方もいらっしゃると思います。
そんな時、一番身近な家族がいち早く変化に気づき話をし、
体調が悪いのであればこの薬を飲んだほうがいい、
こう休んだほうが良いなど教えてくれるのではないでしょうか。

気持ちが前向きになれないとき励まして勇気づけてくれると
やはり自然に気力も少しずつ湧いてくることもあります。

気持ちや体の変化を説明する難しさありますね。
そんな時は口で言わなくても手紙、メールなどの方法をとる事も一つ。

そして、気持ちや体が家の中で休まらないのであれば
自分の休める場所を見つけておくとよいですね。

マンガ喫茶や友人の家、祖母の家や支援機関など。
ご家族、支えるほうも非常に神経質になってしまって疲れたり、
困ったりすることもあると思います。

親としての心構え

この子はこういう性格だから何を言っても無駄、
口を出すと怒るから何も言わないと諦めてしまいがち、
今までのことがありコミュニケーションをほとんどとっていない家族も
あるのではないでしょうか。

子ども(大人・本人)からしてみると親が何も言わないから
もう学校や支援先にもいかなくていいと思ったと言われることもあります。

特に発達障害であまり社会経験が少ない方だと20、30歳になっても
支援先に行くことを毎日親に確認して顔色をみて、
行く、行かない(行ったほうが良い、行かないほうが良い)自己判断できない方もいます。

責任転換ではないですが親に気にしてほしい親がこういうからという気持ちは
経験や関わる人が少ないと年を重ねても変わらないです。
親に依存してしまう傾向もあるので、親以外にも話せる人、
相談してもいいんだよということを一緒に考えることもしていただけると
一つコミュニケーションも増え、安心感も増すかもしれませんね。

一番、支援者として苦しいのは、わが子が前向きに考え、
学校や支援機関などに通いだしたのにもかかわらず、
毎朝出発する前に「今日は休まなくていいの?」「大丈夫?」「行ける?」と
心配(ネガティブ)な声掛けをして本人が前向きに考えられなくなってしまうことです。

声をかける時、応援したい気持ちがあれば、親として心配な気持ちがあるとは思いますが
「気を付けていってきてね」「帰ってきたら何をやったかまた教えてね」など
ポジティブな声掛けをして頂きたいです。

親の一言は非常に大きく、そこまで考えて言っていないことでも子供にはダメージ大です。

あと、両親の喧嘩を見て症状が強く出てしまい、
翌日うつ状態で動きが取れないなどの場合もあります。

お父さん、お母さんの変化に驚き男性恐怖症、女性恐怖症などが出てくる場合も。
そうなると余計に生きづらさが増してきます。

私も既婚者で子供も三人おり、考えが違う二人が一緒に生活をしているので
喧嘩をしないというのは難しいかもしれませんが子供に聞こえないように
声のボリュームをおさえたり、アンガーマネージメントでは
6秒イライラをこらえていると徐々に怒りが静まる方法もありますね。

冷静になると大して喧嘩することでなかったなと思うこともあるのではないでしょうか。
家族はやはり大切でかけがえのない存在
一緒に笑顔で何かができる喜びはかけがえのないもの
それは障害、症状があろうがなかろうがかわらない

自己紹介

大岩友理

株式会社エムズ
ペイフォワード多治見に勤務
就労支援(障がい者の一般就労の支援と働く場の提供)をし
働くことに不安がある方の相談、支援を行っております。