人と違うと気付いた日

人と違うと気付いた日

2020年10月17日
人と違うと気付いた日

一人でいることー天然のスルースキルー

こんにちは。自分を生きるラジオ「ハッタツさんの頭ん中」ラジオパーソナリティの森飛鳥です。
ADHDと自閉症スペクトラム障害があります。

今日は人と違う道を歩いた日について書きたいと思います。それは発達障害の特性があらわになり始めた日のことです。
多くの方が発達障害と診断を受ける前に人と違うと気付くタイミングがあると思います。
私は小学校を卒業するまではみんなの妹っ子みたいな立ち位置でした。
同級生が皆お姉ちゃんのようで甘えたがりでいつも誰かにくっついているような子供です。
それが変わったのが中学生に上がってからです。
ひょんなことがきっかけで中学受験をし、全くの新しい環境に飛び込みました。

そして、中学校に入学したその4月に祖父が亡くなり、1週間ほど学校を欠席しました。
授業に復帰すると既にグループが出来上がっており、人見知りの激しい私は一人でいることになりました。ですが、それが嫌なわけでもなく、淡々と毎日を過ごしていました。

しかし、ある時どこの学校にでもいるであろう派手なグループに目を付けられ、「なんで一人でいるの?」の質問から的にされてしまいました。それも、劇的ないじめに合うわけでもなく、暇なときにいじりに来るくらいの扱いです。

「アイドルは誰が好きなん?」
「え?そんな人好きなんや((笑))」

それでも私自身は嫌な気持ちも持たずに質問されれば答え、その繰り返しを過ごすだけでした。

今振り返れば人の気持ちに興味が薄く、相手グループが本当はやりたいこと(いじめのようなこと)を自然と交わしていたのかもしれません。天然のスルースキルです。

中学生になってからこれまでの仲が良かった同級生たちと離れ新しい生活を送ることによって、自分は何処か人と違うと感じるようになりました。

人と違うと気付いた日

思春期という分かれ道

思春期に入り、同級生たちがワイワイキャッキャ言っていることが私には理解が出来ず、そして、同級生たちが進む道からどんどん外れていきました。他人と戯れることに苦痛を感じ、話を合わせることに苦痛を感じ、ストレートに物を言う私に周囲は何とも言えない目線を送っていました。当時の私には変なことを言っているつもりもありませんから周囲からすると相当な変わり者だったのだと思います。言いたいことを言っているだけなのですから。

中学受験を機に私は人と何か違うと気付き始め、思春期を機に気付かぬ間に発達障害の特性があらわになり始めたのです。そして、それに気付いたのは発達障害と診断を受け、自分の過去を振り返った24歳の時でした。そして、この記事を書く今の私は27歳。

もし、中学生の時に発達障害を疑われ気付き、渦中の中で自分と向き合っていたら相当な精神的ダメージを受けていたと思います。過去の物となった今だからこそ冷静に分析し、文字に起こし、経験をお伝えできるのだと感じます。

この記事を読まれている皆さんにもターニングポイントがあったと思います。過去の経験になっているからこそ見える自分の姿を今振り返ってみてはどうでしょうか。ぬぐえなかった傷も今なら冷静に手当てできると思います。

過去の傷を手当したらまた前を見る力に変えていけたらいいですね。
私はまた前に進みます。
傷の手当てが済んだらまた一緒に前に進みましょう。

読んでいただきありがとうございました。

人と違うと気付いた日

執筆者紹介

執筆者 森飛鳥
10年にわたるうつ状態から引きこもりを経験し、24歳の時にADHDと自閉症スペクトラム障害の診断を受ける。2019年(24歳)より、ゆめのたね放送局ラジオパーソナリティとして、自分を生きるラジオ「ハッタツさんの頭ん中」を運営。うつや発達障害の経験などを発信。発達障害イベント凸凹ソンでは解説者として登壇。2020年自身初のオンラインイベント「死にたいを考える会」を開催し、10名を超える参加者に対して自殺未遂の経験を語るイベントを成功させる。